本業のほうで、当事者研究をはじめて、もう1年半くらいになるのだろうか。ちょうど1年経ったくらいから、「同じことをやるのは嫌だ」病の私は、個人研究の枠組みはそのまままに、グループ研究のほうを少し変える。それまで感情に焦点を当てて研究をしていたけれど、もう少し具体的なテーマやシチュエーションを研究対象としたのだ。
先日、某テーマにてグループで研究をしていると、途中から今までに体験したことがない盛り上がりを見せ、参加していなかった人まで参加してきて、なんだかすごいことになっていった。そのとき、「あ、これは哲学カフェだ」という言葉が降りてきた。
「哲学カフェ」は、前から耳にはしていたのだけれど、自分で主催するにはハードルの高さを感じ、いつかどこかで、よさげなグループとタイミングがあえば、参加をしてみたいな、と思っていた。
でもこの日、展開していく流れが、参加したことがない哲学カフェの片鱗を見せていると直感し、これは必要な取り組みかもしれない、という天啓を得た。否。「やりたい」「できる」「やらねばならぬ」と思ったのだ。
当事者研究が終わり、落ち着いて考えてみる。当事者研究と哲学カフェは、似ている。いや、両者とも人間側が勝手に名付けただけだから、そもそもなだらかに繋がっていたのだろう。でなければ、体験したような現象は起きるわけがない(たぶん)。
ということで、これから準備を進めていく。難しいことはできないので、みんなが話しやすいテーマで、小さくはじめてみよう。私の哲学の知識は、飲茶さんの本くらいなんだけれど、それも全部忘れて(既に忘れているけれど)、「哲学する」っていうのをやってみよう。どうなるのか。
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