やらないといけないことがありつつも、ついつい読んでしまいたくなる『武器としての「資本論」』。
本日読了。
一度読んだだけでは理解できない部分も多いのだけれど、思うところがいろいろあり、頭に残る。
マルクスの時代の「資本主義」と、今の資本主義の状態は違う部分も大きいだろうと思うし、すべてをそのまま当てはめることはできないけれど、ここ最近見えていた情景が、別の側面から見ることも可能なのではないかと気づき、驚く。
「新自由主義」の危うさや、「失われた階級闘争」のことなど。特に後者は今まで一度もよぎることのない考えだったし、そのような視点から考えてみると、ハラスメントのように見えた行為も、階級闘争の一端であり、「何かを取り戻す」為の集団権の行使のようにも考えられるのかもしれない、と思うなど。とはいえ、よくよくその中身を見てみると、「権利を取り戻す」というよりは「利権は手放したくない」「権利はほしいが責任は引き受けたくない」という側面も垣間見え。
一方で、無意識ながら自分が新自由主義の思想を悪い意味でもかなり内面化していまったいたかもしれない、という気づきもあるなど。
この「経済」について、おそらく今の、そしてこれからの自分の人生にも関係があるテーマである気がするので、引き続き勉強&考えていきたいと思った。