エスカレーターの恐怖

日々是好日(dairy)


誰でも、なにかしら、
「こんなことで?」
と言われるような、苦手さをもっている思うのだけれど、
「エスカレーターの最初の一歩」が、未だに怖い。




ちょっと話は変わるのだけれど、
まず、「エレベーター」と「エスカレーター」が
どっちがどっち?で混乱する。




まったく覚えられず、よく間違えていたので、
難しい名前(長い名前)が、簡単な作り(階段)のほうで、
簡単な名前(短い名前)が、複雑な作り(大きな箱)のほう、
という覚え方をした。
クロスの掛け合わせ。




未だに、名前をいうときに、一度うえの流れを確認して、
「ああ、これはエスカレーター(簡単な作りのほう)だ」
と確認する。
どうしても、「そのもの」と「名前」を、合わせて覚えることができない。
他のものは覚えられるのに、なんでこれだけ覚えられないんだろう。




というわけで、「エスカレーター」。
階段みたいになっているやつ。
あれの、降りるエスカレーターに乗るときの最初の一歩が
未だに怖い。




乗る前に、
「いち、にの、」と心の中で言葉を添えて、
階段を見つめ、
準備があって、はじめて右足が出せる。
手はかならず、手すりに置かないといけない。
結局、1~3段くらいは見送っている。




誰かと一緒に歩いている場合、
迷ってしまう。




乗れるような気がしてしまうのだ。
だから、スピードをゆるめずに歩いてみるのだけれど、
直前になって、やっぱり怖くなる。




相手がスムーズにのってしまうと
焦りが加わり、さらにぎくしゃく。




そして、あわてて飛び乗り、
変な体勢になってどきどきするか、
一旦相手から離れ、立ち止まり、
自分のペースで乗るか。




うしろに人が続いている場合も、やはりいろいろと考えてしまう。
3段までなら許されるのではないかと思う。
だけど、タイミングをつかみそこねると、
もう一回「いち、にの」が必要となり、
けっこうな時間がかかっている。




反対に、エレベーター(大きな箱)は、
まったく、何も大丈夫なのだ。
止まったり、落ちる心配で、怖くなることは
まずない。




エスカレーターから降りるときも大丈夫で、
昇るエスカレーターに乗るときも大丈夫。
降りるエスカレーターに乗るとき限定。




何が怖いのだろう、と思う。
小さい頃は、あの階段の吸い込まれるあの奥に
足が入ったらどうしよう、ぎざぎざになってしまう、
と思っていた記憶はあるけれど、
それだと、「エスカレーターから降りるときの怖さ」になると思うので、
違うと思う。




たぶん、階段の境目に立ってしまい、立体に変わったときに、
バランスを崩すのを想像して、怖くなっているような気がする。




でも、バランスを崩したところで、
たいしたことは起きないのも、分かっている。
手すりをもっていたら、こけないことは分かっているのに、
それでも、いまだに慣れない。
なんなのだろう。

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