病院嫌い

日々是好日(dairy)


たぶん、嫌いだと思う。

病院に行くときは病気になった時なので、それで嫌な思い出があるのかな、と思ったけれど、小さい頃の病気は大体風邪で、風邪になると学校が休めるので、嫌なわけがない。注射もそれほど嫌いではなかった。

ではいつ頃からなのだろう。
多分、祖父母のお見舞いに行ったときだった気がする。病院の中を歩いたり、病室の中にいるときに、なんとなく空気が重いというか、そんな気がして、しんどくなってしまったのは覚えている。

なので、「病院」という場所自体があまり好きではないのだけれど、自分の身体のことで、たまに行かないといけないときがあって、憂鬱になる。

今日、久しぶりに新規外来なるものに行ってきた。紹介状が必要なことを朝になって知ったのだけれど、他の病院に行って時間のロスになるのも嫌だし、別途費用を払ってでもいいから行ってしまおうか、と思い行ってみると、思いのほか居心地がよくて、びっくりした。

院内で重たい空気は感じず、タリーズなんかもあったりして、空間としてもおしゃれだった。広さの中で気持ちが右往左往してしまったけれど、システム化され、ほどよく人の温かみを感じられる流れは快適だった。先生はとても若い男性だったのけれど、わかりやすく、意思疎通もしやすかった。首元のエコーをとってもらったのだけれど、ゼリーみたいなものが服につなかように、ティッシュやらいろいろと服に細工してくださったり、きれいにふき取ってくださったり、今まで男性のお医者様がやるような仕草には思えなかった為、「日本の医療も変わったものだ」と思ってしまった。そう、誰かに丁寧に扱ってもらえるのは、とても気持ちがいい。

まあ、こう思えるのは、どうも何も問題はなさそうだ、と分かって心の余裕ができたからかもしれない。鼻からカメラみたいなものを通して写真をとったのだけれど、自分の声帯をはじめてみた。締まっているところ、開いているところ。のど回りって、あんなふうになっているんだな。リンパっぽい凸凹や、どうも私は平均より少し喉の中が狭いらしいことなど。

そして、来月は会社の健康診断で、それとは別に個人的な定期健診もはじまる。この年1回の検診に行く前は、だいぶん憂鬱になる。そして考える。「もしあと少しの命だったら、残りをどう生きようか」。結果「大丈夫」となると、「ああ、あと1年生きられる。ありがたや」となる(大げさ)。

病院を、毛嫌いするのはやめておこう。いろんなものは、どんどん変わっているのだ。でも、たぶん、やっぱり好きにはなれないんだな。。。

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