ナラティヴ ・カフェ

「ナラティヴ ・セラピーのプラクティス」に参加をして

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何度も、繰り返しかく記事があるけれど、ナラティヴ ・セラピーもそのひとつ。

昨日と今日、久しぶりにナラティヴ の研修に行ってきた。

「ナラティヴ ・セラピーのプラクティス」

その名のとおり「プラクティス」なので演習の時間が多く、しかも2日間終日なので、疲れたといえば疲れたし、時間の枠組みは緩やかだったので、大丈夫といえば大丈夫だった。

最初に、ナラティヴ ・セラピーの姿勢や態度などの基本事項をおさらいするのだけれど、その中で「ダブル・リスニング」という言葉は、私が参加した研修では初めて伝えられたような気がする。

ここでいう「ダブル・リスニング」は、「問題ストーリーを聞き取ると同時に、問題ストーリーやストーリーの中にあるギャップ、ないしは微かな希望を聞きとること」であるが、今回、この「ダブル・リスニング」の説明を聞いているときに、「ああ、やっぱりナラティブっていいな」と思い、心が洗われた。

いったい何を「いい」と感じる(いや、何がわたしに「いい」と感じさせる)のだろうか。

それは「技法」ではないだろう。技法自体も興味深いのだけれども、「いい」と直接的に感じさせるものは、「姿勢」「スタンス」「想い」に近しい場所にあるような気がする。

ひとつには、その人の中にある一筋の光のような可能性があることを信じ、それを一緒に見つめようとするスタンスにあるのかもしれない。

私はその場所がすべてだとは思わないし、自分がそのポジションに立つかどうかもわからない。ただ、そこから見る景色には「尊さ」を感じるし、そのポジションに立とうとする行為自体にも「敬意」を抱く。

先にも書いたとおり、今回は演習が多かった。コウさんのデモンストレーションを見て逐語をおこしたり、解説をしてみたり。またグループになり、いくつかショートセッションのようなものもした。外在化の質問練習はあいも変わらず面白く、かなり盛り上がった(と私は思った)。そんな中、私自身もいくつかの相談エピソードを事例提供する機会があったが、短い時間であるにも関わらず、「そうだったのか」感が何度もやってくる。ただ、このたどり着いた「気づき」は、すべていつかどこかで出会っていた「気づきたち」だったような気がして、「もしかして、気づいたことを忘れてしまって同じことで悩んでいるかもしれない」問題が新たに生まれる。ああ、問題の再生産(?)。「いかに気づきを忘れないか」「いかの気づきを生かしていくのか」などが頭に思い浮かんだが、でも忘れてもいいのかもしれないとも思う。

そして、講座受講前から「少しの悩み」として私の前に横たわっていた「これからのナラティブ・セラピーとの付き合い方」問題があったのだけれど、二日目の講座開始前、コウさんと少し話した後にはっきりと見えた。

私がテーマとしたいことは
・物語を豊かにすること
・物語との距離
の2つ。

そしてよくよく考えてみると、旧ブログでも書いたような気がするし、修士論文の中ででてきた結論でもあり、前者は「ナラティブ・カフェ」で取り組んでいて、後者は「瞑想」で取り組んでる。前者はそれを求めているすべての人に開かれた場作りを、後者は今は自分の為に。

ああ、また「気づき」を忘れて同じことで悩んでしまっていたことに気づいてしまった。。。必要なことを分かり、そしてきちんと歩んできているではないか。

さて。

「自分が必要だと感じ、実際に行動しているにも関わらず、それでもあなたを不安定にさせるもの、『自分の道を歩んでいると感じさせないもの』は、何なのですか?いつあなたの頭の中に忍び込んでくるのですか?それはいったいあなたに何と囁くのですか?」

などと質問することもできるけれど、おそらくそれほど大きな問題でもないのでやめておこう。ひとつ言えるのは、「悩んだり考えたりすることがどうも嫌いではないらしい」ということ。

自分の立ち位置を改めて確認できた2日間となったのでした。

-ナラティヴ ・カフェ

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