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四聖諦の教え②

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四聖諦は、それぞれが縁起(因果関係)の構造になっています。

集諦により、苦諦が生まれる。
道諦により、滅諦が生まれる。

苦は集より生じ、
道によって、苦は滅せられる。


「苦諦」について
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
比丘たちよ、これが苦の聖なる真理である。
生も苦である、老も苦である、病も苦である、死も苦である、
心配・悲泣・苦しみ・憂い・苦悩も苦である、
嫌いなものと結ばれるのも苦である、愛するものと結ばれないのも苦である、
求めて得られないのも苦である。
要するに五つの固執される集まり(五固執蘊)は苦である
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(1978 ウ・ウェープッラ 「転法輪経」『南方仏教基本聖典』より)


この世の全ては「苦」である。

と聞くと、現代社会における私たちは、
少し疑問も感じるかもしれません。
もちろん、苦しいことも多いけれど、
楽しややりがい、幸福感、充実感なども、感じることが多いだろうからです。

「苦」の語源は、dukkha(ドゥッカ)

苦しみ、不満足な状態、虚しさ、欠乏感、満たされない想い
などに言い換えることができるでしょうか。

ブッダは最初の苦諦において、この世の苦しみのついて
事例を挙げて説明をしています。

生も苦である → 生苦(生まれる苦しみ)
老も苦である → 老苦(老いる苦しみ)
病も苦である → 病苦(病気になる苦しみ)
死も苦である → 死苦(死ぬ苦しみ)
心配・悲泣・苦しみ・憂い・苦悩も苦である
嫌いなものと結ばれるのも苦である → 怨憎会苦
愛するものと結ばれないのも苦である → 愛別離苦
求めて得られないのも苦である → 求不得苦
要するに五つの固執される集まり(五固執蘊)は苦である → 五蘊盛苦

「四苦八苦」という言葉は、日常でもよく用いられますが、
四苦が、生老病死
八苦が、それに怨憎会苦、愛別離苦、求不得苦、五蘊盛苦を合わせたものです。
つまり、この世の全ての苦しみ、という意味。

最初の「生まれる苦しみ」は、あまり実感できないのではないでしょうか?
仏教では輪廻転生を前提にしており、解脱をして、苦しみの連鎖である転生から抜け出すことを目指します。
よってこの世に生まれること自体が「苦」となります。

「業(ごう)」という言葉も、よく使われますが、
わたしたちは、実際に自分自身が行なった行為ではないものによる影響も
多く受けています。
前世があるのかどうか、わたしにはわかりませんが、
家系に連なる縁、業という視点でみると、実感ができます。

老いの苦しみ、病の苦しみなどは、いつの世でも一緒だと思いますが、
現代の「老いの苦しみ」は、特に女性にとって古代とは違った意味も加わっているように思います。
死ぬ苦しみについては、今の日本では死が身近でなくなり、実感するのが難しいかもしれません。

わたしたちが日常で感じる苦は、むしろ八苦のほう。
特に、仕事場面で感じるものに多いのが、
怨憎会苦と、求苦得苦ではないでしょうか。

合う人、合わない人、ほとんどの人にとって、当たり前のようにいると思います。
そしてそれが、仕事に影響しない人もいますが、多くの場合は影響を受けます。
それこそ、ストレスフルになったり、受ける評価が変わって自信を失ったり、
逆に攻撃的になり、自分自身が怒りまみれになったり、
場合によっては、体調不良に陥ることもあります。

また、自分なりの理想のイメージを描いて、仕事に取り組むことも多いです。
こんなキャリアを歩んでいきたい、こんな評価を受けたい、社会的な価値を得たい、
高い給与がほしい、など。
とはいえ、思ったように進むばかりではなく、小さな挫折はそこそこに、
退職や転職を通じて、それまで予期しなかった職業人生を歩むことになったり、
または職業人生から離れることもあります。
そんなとき、「こんなはずじゃなかった」と思うのは、
自然なことではないでしょうか。

また、こうやって二つの苦しみを眺めてみると、
単独で存在をしているのではなく、
相互に関わり合っていることが見えてきます。

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