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過去と繋がる

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買い揃えた仏教系の本の行く先は、どうなるんだろう。

ほとんどの書物は、もう二度と見返すことはないんじゃないか、という気もするのだけれど、意外としぶとく残っているかもしれない。

『南方仏教基本聖典』(中山書房仏書林 ウ・ウェープッラ著)

代表的な経典が入っているのだけれど、ここには「転法輪経」と「無我相経」も入っている。経典名だとよくわからないかもしれないけれど、ブッダが悟りを開いたあと、最初に説いた教えを「初転法輪」といって、それがまとめられたものが「転法輪経」であり、その5日後に説かれた教えが「無我相経」となる。

この2つの教えはほんとうにすごいな、と思っていて、ブッダの教えの中核は、この2つの経典を読めば、理解できるような気もしている。

自分の中に、「ブッダ愛」があるのを感じる。信仰とはまた別で、「愛」というと誤解を与えるかもしれないが、ブッダへの敬愛、大きな大きなリスペクトである。これはまさしく「愛」に違いない。

いつそれを感じたかというと、もういつだったか忘れたけれど、『スッタニパータ』「蛇の章」の「犀の角」の文章を読んだとき。そこでは、様々な事例を出しながら、最後の締めくくりを「犀の角のようにただ独り歩め」と言っている。子どもも、朋友も欲することなく、そしてそれにまつわる情愛や渇愛をも観察して、独り歩くこと。そして、どういった友人であれば大切にし、どういった友人は避けるべきかも書かれている。ぜひ、全文読んでいただきたい。

この章を読んだとき、胸が鷲掴みにされたように感じた。2000年前(だったか?)のインドと、現代の日本の社会背景は大きく違う。だけれども、それを差し引いたとしても、なんという覚悟だろうか。いや、出家文化が背景にあれば、もしかしたらそれほど大した覚悟はいらなかったのかもしれない。だけれど、人間の心の仕組みは、それほど大きくは違わないだろう。

それでもって、かの有名な亡くなる前の言葉。
「自らを島とし、自らを頼りとして、他人を頼りとせず、法を島とし、法をよりどころとして、他のものをよりどころとせず」
(そのような人がいるならば)「かれらは我が修行僧として最高の境地にあるであろう、ー誰でも学ぼうと望む人々はー」(『大パリニッバーナ経』『ブッダ最後の旅』)

愛を叫ぶには十分だろう。
自分にさえもついてくるな、といい、「自ら」と「法」を強調する。その「自ら」がいかに危ういものであるかは、ブッダのことだから十分に理解していたと思うが、それでも、だ。そして、そうあろうとする人たちを「修行僧としての最高の境地」と言っている。

「Yes,Buddha!!」

先人たちが歩いただろう道を、独り、ただ歩くのだ。
孤独ではないのは、同じように歩いただろう人たちの存在。
今もいて、そして後代にもきっといるに違いない。脈々と連なるもの。

塩野七生さんが書いた『マキアヴェッリ語録』だったか、『わが友マキアヴェッリ』だったか、だいぶん前なので忘れてしまったが、その中でマキアヴェッリが、今は亡き、敬愛するひとたちと交流する様子が描かれていたように思う。身を正して、儀式的に、神聖な気持ちで時間を共有する様子が描かれていたように記憶しているが(間違っていたらすみません。。。)、あの箇所を読んだとき、「この人もか」と思ったのを覚えている。

話変わって、「マキアヴェッリ語録」はかなり「しびれた」本で、愛読書だった。ばっさりばさばさ切り刻んでくれる、あの感じたたまらなく。いつか再読してみたい。

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