「静夜思」
牀前明月光
疑是地上霜
挙頭望明月
低頭思故郷
牀前明月の光
疑うらくは是地上の霜かと
頭を挙げて明月を望み
頭を低れて故郷を思う
古書店で見つけた『李白-詩と生涯-』という本を読んでいたら
懐かしい響きに出会った。
李白の詩だったのか。
すっかり記憶から零れ落ちていた。
でも、私の記憶にある詩の響きとは少し異なる。
1行目は「月光をみる」
3行目は「山月を望み」
だったような。
違和感を感じながらも読み進めると、「ここでは後世の通用本に従った」という一文が添えられていた。そうだったのか。
家に帰ってから、どうしても気になったので
ネットで調べてみた。
「静夜思」
牀前看月光
疑是地上霜
挙頭望山月
低頭思故郷
記憶にある詩を見つけ、すっきりしたのと同時に、
何十年も経っているのに、まだ覚えていたのかと思った。
教科書で知り、なんども口ずさんだ詩だった。
身体に刻まれた音の響きは、まだ残っていたようだ。
繰り返し、声を出して読み上げていた。
テスト対策とかではなく、その詩のもつ響きが、
言葉から拡がっていく景色が、とても好きだったのだ。
