今年は時間がたくさんあるので「青春18切符」を買ってみた。私が学生時代の頃からあり、昔は確か5枚のチケットがあり、チケットショップでバラ売りを購入でき、それを使って旅した記憶があるのだけれど、今は仕様が変わっている。
行きたい場所を考えたけれど、なかなか思いつかない。行きたい場所は大体もう行ってしまったからだ。ただ、「電車に乗ってどこかに行く」というのをすればいいか、と思い、ほどよく遠方の鳥取へ行くことにした。目的は駅前にあるらしい「すなば珈琲」でコーヒーを飲むこと。それ以外は自由な感じで。
京都から鳥取へ在来線を使っていく方法はいくつかあるが、代表的はものは福知山から日本海周りで行く方法と、姫路から北上していく方法ではないだろうか。始発出発だと、兵庫県から北上をするほうが大分早く着きそうだったので、そのルートを取ることにする。18切符は7月20日(月)から使用スタートで、また今週は雨予想の日が多かった為、20日(月)の始発で出発をすることにした。
平日なので人も少ないだろうと思っていたが、途中の行程では、返って通勤者が多く、混雑をしていたかもしれない。姫路を超えると人は少なくなった。上郡までの乗り換えは、5~7分くらいで、乗り遅れると現地到着が2時間以上遅れてしまう怖さ。トイレに行きたくならないかなどを気にしながら、なんとか上郡へ到着。しっかりとトイレに行く。そしてここで「智頭急行」に乗り換えなのだが、18切符対象外だったのは誤算だった。ただ、駅員さんが親切にも提案してくださったのだが、「上郡⇔智頭」間のお得なチケットがあり、1日乗り放題で1200円。これは、片道の料金よりも120円安いらしいので、復路は日本海周りを予定していたが購入した。この智頭急行の路線、じっくりと旅してみると面白いのかもしれないと思わせるポイントがいくつかあった。「宮本武蔵駅」「恋山形駅」、あと森林セラピーとしている駅もあった。佐●駅?沿岸部ではなく、内陸部を縦断する路線に乗る機会はあまりないが、山々の間を、時にトンネル?をくぐりながら進んでいった。家並みも程よくあり、学生さんたちが多く乗っていたので、程よく人が住んでいる土地なのだろう、と思った。
鳥取駅に11時くらいに到着し、休憩を取りながら予定を決めるべく、今回の最大の目的地、「すなば珈琲」に向かった。スタバとの因縁により生まれた珈琲店らしいが、今は鳥取を代表する名所になっているとのこと。駅から歩いてすぐの場所にあった。店内にお客さんはおらず、店員さん2名がおられた。店内は昔ながらの喫茶店、というイメージで好感が持てる。そして注文はタブレットを使用するという最新さ。やはりここは、すなば珈琲を代表するサイフォン式コーヒーを頼まねばと思い、あとお昼になりそうなものをチョイスする。悩んだ結果、「コッペパン」にしたのだけれど、これが正解!とても、とても美味しかった。またすぐに食べたい。コーヒーも美味しく、そして価格帯も良心的で、これは近くにあれば、スタバよりも頻繁に通ってしまいかもしれない。一気にファンになった。
現地の滞在時間はMAX7時間だったのだけれど、候補地に挙がった「鳥取砂丘」「温泉」「白兎海岸と神社」の全てを網羅することは難しそうだ。まずはバスで鳥取砂丘に行くことにしたが、乗ったバスの停留所の勘違いをしていて降りすごしてしまうというハプニングがあった。が、バスの運転手の方の親切な案内により、乗り換えが楽な場所で降り、10分くらい待つと逆方向のバスがやってきて、無事鳥取砂丘にたどり着いた。1時間に1~2本の路線なので、これはとてもラッキー。
そして鳥取砂丘。記憶によると、大学時代の卒業旅行で友達と行った覚えがあるのだけれど、確か時間がなくて、慌てて写真だけとって移動した記憶がある。砂以外何も覚えていない。今度こそは味わおう。
朝、自宅を出たあと取りに戻った一眼レフを取り出し、おもむろに砂丘に繰り出す。この時点ですでに相当疲れている。バス酔いもしたし、折過ごしたことでいらぬ体力も使ってしまっていたし。でも砂丘をみると元気になった。メインの入り口では無いほうの入り口から入っていく。最初は緑の草らしきものがちらほら見え、その後砂丘が現れた。砂に足をとられながら高低差のある砂丘を歩き、日本海が眺められる場所へ向かう。撮影の設定をいろいろと試そうと思ったけれど、暑すぎてそれどころではなかった。どんな完成度になっているのか、太陽の光が強すぎてよく分からない。オートマティックモードとマニュアルモードであたりをつけて撮影する。念のため携帯でも撮影。
満足。砂丘の一番高いところに座り、日本海を眺める。風が気持ちいい。海岸近くまで行こうかとも思ったけれど、帰りにまたかなり高い砂丘を超えないといけないので、上から眺めるだけにする。そして、「風紋」らしきものにも出会い、写真におさめる。きれいだ。
滞在時間は1時間くらいだったろうか。再び鳥取駅に戻り、駅近くにある温泉の銭湯に向かう。昔ながらの銭湯で、番台があった。シャワーも使い方がよく分からなかったが、適当に動かしたらお湯がでた。湯舟は源泉だけに濁っており、銭湯でこんなお湯に入れるだなんて、なんて贅沢なのだろう。400円。地元の人たち?がたくさん来ていた。
白兎海岸に行く時間はなかったので、予定を早めて帰ろうと思ったが、ちょうどよい時間の電車がなく1時間駅でぼんやり過ごす。その後、往路と同じ路線を戻り、自宅に着いたのが22時過ぎ。現地滞在6時間の旅だった。
チケットはあと4枚残っている。次はどこへ行こうか。岡山、福知山、など思い浮かぶけれど。天気予報では、確か来週の火曜日まで雨だとのことだったけれど、今日がめちゃめちゃ晴れており、よく分からない。ただ今日は疲れているので、リハビリの日にする。今日は暑すぎて、朝から汗が吹き出る。いよいよ今年初のエアコンの出番かもしれない。