ブッダが初転法輪で伝えたもののなかに
「四聖諦」があります。
・苦諦は、この世の一切は苦であること、
・集諦は、その生成原因が渇愛であること、
・滅諦は、苦しみを滅する道があること。涅槃
・道諦は、苦しみを滅する道は、八正道であること
これは、苦しみの生成にまつわる真理であり、
それぞれにおいて、
1)それが真理であることを正しく知り(示転)
2)それに従って適切な実践態度をとり(勧転)
3)理論と実践が一致し、会得する(証転)
という、三転十二相行によって、自覚をしたとブッダは言っています。
最初の苦諦では、八苦が挙げられています。
・生苦(生まれる苦しみ)
・老苦(老いる苦しみ)
・病苦(病気の苦しみ)
・死苦(死ぬ苦しみ)
・愛別離苦(愛するものと別れる苦しみ)
・怨憎会苦(嫌いな人と出会う苦しみ)
・求不得苦(求めるものが得られない苦しみ)
・五蘊盛苦(五蘊の苦しみ)
今行っている研究では、
「求不得苦」が代表的なテーマになっていますが、
その時代を表す苦や、自分を表す苦なども
ありそうです。
自分のことで考えてみると、
怨憎会苦によって、心が乱されることが多いような気がします。
しばらく、自分の中の苦の生成プロセスについて
観察してみたいと思っています。
コメント