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贅沢論

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「何をもって贅沢とするか」という問いをみた。

たとえば、20代の頃ならば、海外旅行に行ったり、少し躊躇っていた高価な買い物ができたときに、贅沢だと感じただろう。もう少し年を重ねると、生来の物欲の低さを自覚できたのか、「時間の使い方」なんかが基準になってきたように思う。好きなことをしたり、好きなことに没頭したり、何も予定のない1日を過ごしたり、ただただぼーっとしたり、そういう「満たされた」感覚になるものを、贅沢に感じていたように思う。

最近はどうだろうか、と考え、「路線変更ができること」というのが思い浮かんだ。たとえば旅行にいったとき。よくあるのだけれど、当初自分好みに考えていた予定に対し、あるいはそういったものを求めて計画を立てるけれど、なんだか心がフィットしないときがある。場合によれば「面倒臭い」と感じて、やる気がなかなかでないとき。そんなときに、「いいや、やめちゃえ」と思い、怠惰な、堕落した選択ができたときに、少しの罪悪感と、この上ない贅沢を感じたりする。そう、つまり生産性のない、実りの少ない選択をしたときに、「贅沢」を感じているらしい。

たとえば食事。手をかけるか、もしくは自然のものを、美味しく食べたほうがいいに決まっている。そんなときに、ポテチを食べたりなんかして、じゃがりこを食べたりなんかして、アイスを食べたりなんかして、炭酸ドリンクを飲んだりなんかしてお腹を満たすと、ほんの少しの背徳感と、贅沢な気分を味わうことができる。

たとえば休みの日。朝は金なり。早起きしたほうがいいに決まっている。そんなに早起きをしなくても、9時くらいには起きたほうがいいに決まっている。そんなときに、14時、15時までベッドで何の実りもないうだうだとした時間を過ごすとき、「今日も1日、なにひとつしなかった」というダメさ加減が、逆に甘やかさをもたらしてくれたりもする。

つまりは、どういうことなのだろう。
快楽に耽ること、なのだろうか。生産性への反抗、なのだろうか。
今日は、実りの多い時間を過ごしてしまった。




城南宮。梅と椿。




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