100分de名著シリーズの
「ブッダ 真理のことば」の中に
サンガのシステムについての言及部分があった。
ブッダが考えだしたシステムで、
「執着を生まれさせない」仕組みとして紹介してあったのだけれど、
完全年功序列型で、だから「出世しよう」などという執着が生まれなかったのだとか。
それを読んで思い浮かんだことなのだけれど、
現代の会社組織では、「年功序列型は古い」と考えられるはずで、
「より自由な」、入社年度に関わらず、やる気や成果、貢献度合いに即した昇進制度のほうがいまふうだろう。
これは、「より自由」であることが、「不自由」に繋がる一例ではないだろうか。
もちろん、その「自由」にもいろいろとあり、大乗的な「大欲」を抱くことで
悟りの道にも繋がりそうだけれど、
そこに執着が生まれれば、人を苦しめる原因にもなる。
周囲を見渡していて、
会社制度の中で、「自我への執着なく」純粋に仕事に取り組んでいく人は
稀なような感じる。
社会や世界を見て仕事をするか、自分や自分の未来をみて仕事をするか。
私自身は、ずっと「自分を見て」仕事をしてきたのだけれど、
いま、少し行き詰まっている。
但し、制度や仕組みは、「そうなりやすい」「助長される」というだけで、
実際のところは、どんな仕組みの中にいても、執着が生まれる人は生まれるし、
生まれない人は生まれないのかもしれない。
自由な仕組みの中では、自分で自分を律しておかないと、
執着の渦に巻き込まれていく。
だから今、マインドフルネスなのだろうか。
コメント