終わりました。
プロジェクターと座席の段取りが悪かったけれど、
でも、助けてもらってなんとかなった。よかった。
■ナラティヴ・カード
初お目見え。1週間前に思いついて作り、実施は初めてだったのだけれど、
当初考えていたのと違う使い方も、参加者の方の声から生まれ、より多様さが増した気がする。さっそく、利用方法をHPで更新。
ブラッシュアップの可能性も秘めている気がする。特に「質問カード」の内容をもっと精査したり増やしたりできるかも。区分分けしたり。でも、あまり細かくしすぎると、情報量が多くて複雑に感じる人もいるかもしれないので、目的に応じて使い方を変えられるくらいの余白があるのがいいのかな。
製作費は1セット300円くらい(印刷+ラミネート)。
■Tree of life(『ふだん使いのナラティヴ・セラピー』より)
こちらは、今まで実施した全4回分をまとめて振り返り。
①勤務事業所内の同僚たちと。私を除いて6名。
目的:自己理解深化・相互理解。結果的にチームビルディング(←意図はしない)
内容:内省の経験があまりない方がいる可能性があったこと、私自身がやってみて、書籍通りだとスムーズに繋がらなかったこともあり、ツリーの描き方や表示する順番をかなりカスタマイズ。カテゴリは5つに設定。花、葉、実については切り貼り用のパーツを用意し、「記載して貼り付ける」を基本の流れに。
1、根元 ルーツ(従来のまま)
2、花 ピンクの花 成功体験・うれしかったこと・達成感を感じたこと
ブルーの花 訪れた困難やうまくいかなかったこと
3、葉 支えとなったもの・影響を与えたもの・他者からの贈り物・あなたがした努力
4、幹 スキル・価値観等(従来のまま)。「今の自分を表す」を追加
5、果実 人生で実らせたいもの。願い(短期、長期)
流れ:イントロ→ツリー説明→ツリー記載→ペアでシェア→個人ワーク(追加修正)→全体シェア(全員で1人のツリーに耳を傾ける)→コメントタイム(シェアやツリーをみて感じたことなどを付箋に書いて張って回る)→デスワーク(人生の最終章。最期のひとひらに記載されている弔事を書いてみる)→シェア→終わり
様子:切り貼りと、直接記載を織り交ぜながらほとんどの方が実施。1名のみすべてフリーハンドにて。
②社内メンバー、業務外活動としてワーク参加希望者を呼びかけて実施。3名参加。全員キャリアコンサルタント。①のやり方を踏襲。みなさん慣れておられ、かなりスムーズ。深まりも早い。
③社内、役職者一部&社歴長い社員対象。6名。②に参加いただいた方が効果を感じられ、実施に至る。
目的:自身のキャリア構築、及び部下のキャリア形成の視点として
内容:ツリーの描き方は、書籍の内容に戻した
流れ:キャリア構築についてのイントロ→自分や人生をどう生きたいかを考えることの意味→ツリーの説明→ツリー描く→ペアでシェア→個人ワーク(追加修正)→全体シェア→コメント記入→振り返り(2つの問いに対して)→シェア→後日、全体宛に各人に対して「聞いてみたいな」と思い浮かんだ質問をメッセージ。ここではナラティブ・セラピーの質問術を意識的に導入。「手紙を書く」のイメージで。
様子:ツリーを描くとき、一部分かりにくい様子も見られたが(残された遺産、残した遺産等)、それも良い刺激になっていた様子。
④ナラティヴ・カフェにて。オープンで募集。参加8名。
目的:「人生を見つめる、語る、分かち合う」
内容:ナラティヴ・カードのワークをした後、基本的に③を踏襲して実施(キャリアのイントロは削除)。「コメント」については、時間の関係上「全員のシェアを聞き終わってから書く」ではなく、「1人のシェアを聞き終わったら記載、全員聞き終わったらコメントカードを渡しに行く」に変更。
■これから
対象に応じて、どんな活用ができそうか。より多様な、部厚みのあるストーリーを描くには(それが行き着く先は、かなりシンプルになるような気もするけれど)。
人生に不全感を感じておられる場合はもちろんだが、差し迫った「問題」を感じておられない場合、すでに自分なりにトライして、今のアイデンティティストーリーを作り上げてこられた場合も含め。
・肯定的な側面に目を向けたいというニーズ
・ストーリーを見つめたり、輪郭をはっきりさせたいというニーズ
→今のままで活用できそう
・従来の肯定的なストーリーラインさえも脱構築させたいというニーズ
→工夫が必要。ナラティヴ・セラピーの質問術に慣れた人がいたり、③でやったような「お手紙」形式だと、ファシリテーターが理解できていれば大丈夫かもしれないが。例えばどんな質問ができそうか。「あなたがさきほど話されたお話の中で、なんだか新鮮味を感じないな、というエピソードはありましたか?それはどんな側面からそれを感じられましたか?」「あなたがおっしゃった◎◎について、それは誰から、どこからもたらされたものなのですか?もしそれが無くなると、あなたの人生はどんな変化をみせそうですか?無くなることによってもたらされそうなものは、何かありそうですか?」とか?
→ワークの仕組みに入れ込むことはできないか。ツリーのワークの構成をがらっと変えるか、テーマ別に別のワークにしてもいいかもしれない。
思いついた!「脱構築をしつづけるのが人生だ」というタイトルで、そこに特化したものを作ってしまう。案内にニーズをきちんと記載しておければ、そのニーズがある人が集まるはず。
■そのほか
・もっと勉強が必要
・でも、やってもみよう
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